【ゲームアプリ】ログボよりリテンション効果あり!7日間チャレンジ機能の効果と事例と設計方法

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【ゲームアプリ】ログボよりリテンション効果あり!7日間チャレンジ機能の効果と事例と設計方法

近年、多くのスマホゲームに実装されつつある「7日間チャレンジ機能」

いわゆる

その多くは

ログインボーナスとデイリーミッションを組み合わせて、7日間プレイさせることで、期間中に報酬がもらえるものになります。

単体ログインボーナスのKPIに対するインパクトが懐疑的になりつつある中で、「7日間チャレンジ機能」は一定の効果があるとされています。

 

そこで今回は

「7日間チャレンジ機能」の目的と、ゲームKPIの効果

さらにもっと効果を出す設計方法まで

具体的なゲームアプリの事例を含めて解説します。

 

7日間チャレンジ機能の具体例

「7日間チャレンジ機能」と言われるものを実装しているゲームアプリを列挙してみました。

これ以外にも存在しますが、このアプリあたりを参考にしていただければ、どのようなものか?理解できると思います。

なお、「7日間チャレンジ機能」とは正式名称ではなく、ゲームアプリごとに表現が異なります。

タイトル名 配信日 7日間チャレンジ機能
ダダサバイバー 2022年8月9日 7日間チャレンジ
晴空物語もふもふランド 2024年4月16日 7日連続チャレンジ
終末先鋒隊 2023年10月26日 7日間チャレンジ
モンスター娘TD 2022年10月25日※アプリ版 7日間限定スタートダッシュミッション
シャイニングニキ 2021年3月18日 スタートダッシュ7日間の旅
サマナーズウォークロニクル 2023年3月9日 7日間特別任務

7日間チャレンジ機能は決して新しいものではなく、以前から存在しています。

ログインボーナスと同等レベルで扱っているゲーム会社もあれば、依然としてログインボーナスしか実装していないゲーム会社もあって、ゲーム会社ごとに「あたりまえ機能」としての重要度が異なるようです。

【事例】ダダサバイバーの7日間チャレンジ

7日間チャレンジ機能といえば「ダダサバイバー」と言われるくらいに、ユーザーの中では話題が多くみられます。

※出典:ダダサバイバー

 

特徴しては次のようなものがあります

・ステージ1をクリアしないと解放されない

※ステージ1は初見でクリア難しく、何度かトライしてクリアまで15分以上かかる

・ログインするだけでもらえる+ゲームのアクティビティでもらえる

・ゲーム内アクティビティは達成数値でもらえる

・7日間の総合点で最後に豪華報酬がもらえる

・翌日の内容はロックされておりみられない

 

【事例】晴空物語もふもふランドの7日連続チャレンジ

※出典:晴空物語もふもふランド

 

特徴しては次のようなものがあります

・チュートリアル終了後にみることができる

・ログインするだけでもらえる+ゲームのアクティビティでもらえる

・ゲーム内アクティビティは達成数値だけでなく、オンラインプレイの時間でももらえる

・翌日の内容も見られる

・7日間クリアしたら累計報酬がもらえるのではなく、日々の累積クリア内容でもらえる機能あり

 

7日間チャレンジ機能の目的と効果

具体的な事例を2つピックアップしてみましたが、7日間チャレンジ機能はログインボーナスと違って

仕組みやフォーマットが固まっており、それに沿って各ゲーム会社が実装しているわけではありません。

7日間のログインボーナスとミッションを組み合わせることで、独自の「7日間チャレンジ機能」をその都度、考え実装していると思われます。

新規ゲームの継続率はインストール、ゲームプレイ開始からday7(7日後)までが減衰率が大きく勝負どころになります。

これはゲームジャンル、ゲーム内容によっても異なりますが、下記のような感じです。

day7までの継続率を上げることが「7日間チャレンジ機能」の目的であり、効果になります。

ゲームジャンル day1 day3 day7 day14 day30
一般平均 50% 40% 30% 15% 10%
パズル 70% 60% 50% 40% 30%
シミュレーション 40% 30% 20% 15% 10%
RPG 50% 40% 30% 15% 10%

(こちらの継続率はサンプルです)

効果を高める設計方法

効果を上げる「7日間チャレンジ」の設計方法について解説します。

 

まず、大前提として「7日間チャレンジ」とは

ゲーム開発側がシミュレーションした平均的なユーザーにおける、このゲームの7日間のプレイをサポートして、7日間の離脱を防ぎ継続率を上げるための役割を担う機能です。

 

イメージをまとめると次のような感じです。

 

 

つまり

7日間チャレンジはゲーム開発側が想定しているユーザーの7日間におけるプレイ進捗をベースに設計します。

設計手順は次の通りです。

・7日間のチューニングテストを実施する【参考記事

・チューニングテストの結果、離脱ポイント、プレイ進行度を分析する

・平均的な理想的な7日間のプレイ進行度をまとめる

・理想的な7日間のプレイ進行から導き出した目標設定を「7日間チャレンジ」に盛り込む

・理想的なプレイから離脱する恐れのあるユーザーを助けるアイテムを「7日間チャレンジ」に盛り込む

といった感じで「7日間チャレンジ」を設計すると、効果を出すことができます。

まとめ

ログインボーナス単体では継続率を高めることが難しくなっている中で

「7日間チャレンジ」は離脱率の高いゲーム配信から7日間の継続率を維持する効果があるとされています。

新作タイトルを開発する上で、当たり前の機能として標準実装することを前提で考えることをおすすめします。

「7日間チャレンジ」に加えて、「招待コード」「ギフトコード」機能を併用することでさらにゲーム配信直後の継続率をアップできますので、こちらもセットで設計、運用することをおすすめします。