ゲーム業界におけるチームビルディングをつくる方法【実際にやってみて効果あり】

マーケティング

こんにちは
トロネコです。

今回はゲーム業界におけるチームビルディングの方法について話をします。

なぜ、チームビルディングが必要なのか?その理由は

チームメンバーが自分の業務だけでなく、

他のメンバーの業務に対してもジブンゴト化できるようにすることで、

個人の能力やポテンシャルを引き出し、

チームみんなで戦える状態をつくる必要があるからです。

というわけです。

なぜならゲームビジネスって、ひとりではできないほど大規模化しているからです。

ジブンゴト化の必要性についてはこちらの記事で触れていますので参考にしてみてください。

ゲーム事業でメンバーをジブンゴト化させる方法【スキルアップに効果あり】

 

しかし、ゲーム業界で働いていると

自己主張が強く、他人にあまり興味がない人が多いです。

あとコミニュケーション下手な人も多いです。

中途採用や、人の出入りも多い業界ですから、仕方ないという点はありますが、そこを解決するためにはチームビルディングが必要というわけです。

 

チームビルディングはマーケター、ゲーム開発など職種に関係なく必要で

むしろマーケター、ゲーム開発混成チームにこそ必要です。

なぜなら、下記の3つのマーケティングでも説明しましたが、ゲームを成功させるには

「つくる」「とどける」「とどけつづける」

というプロセスが不可欠であり

マーケターと開発が寄り添う必要があるからです。

 

とはいえチームビルディングで結構大変だったりするのですが、

今回、トロネコが実際にやってみて効果があった方法を全部お話します。

開発チーム、マーケティングチームのどちらでも使えますし

混成チーム、外部開発会社を巻き込んだチームでも有効です。

 

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チームビルディングを阻害する要因は「無知」です

同じチームなのに、隣の席に座っているのに

なぜ無関心で、相手のことをジブンゴト化して考えられないのか?

トロネコは、その理由をずっと考えてきました。
そして、一つの結論を出しました。

チームとしてまとまらないのは

「相手の事をジブンゴト化できないから」

ジブンゴト化できないのは

「相手のことを、あまりにも知らなさ過ぎるから」

つまり、「無知(=知らないこと)」が原因なのではないか?

という結論に至ったわけです。

 

相手のことを知らないのが原因だから

「プライベートまで踏み込もうぜ!」

というわけでありません。

相手が自分に対して何を考えているか
その本心がわからないという意味です。

「隣の席の人、何を考えているのかわからない!?」

そんな状態がチームビルディングを阻害するのです。

よって1年かけてチームメンバー同士がお互いのことを良く知るための仕掛けをトロネコは実際にやりました。

結果、相手のことが理解できると
相手の業務や抱えている課題に対して
ジブンゴト化できるようになったというわけです。

下記の記事でも書いていますが、

ゲーム事業でメンバーをジブンゴト化させる方法【スキルアップに効果あり】

ジブンゴト化できると、その個人の成長スピードもあがるので、チーム全体の能力もあがり、プロジェクトが成功する確率もあがります。

というわけで
相手を理解するための方法を全部お話しましょう。

ちなみにこれから紹介する方法は必ずレベル順でやってください。スキップは不可です。

【レベル0】理解しよう

ちょっとばかり劇薬っぽいのですが
停滞したチームを変えるきっかけとして、コレ結構使えます。

例えば10人のチームならお互いに相手の

・良い所を2つ+さらに伸ばす方法を2つ
・改善した方が良い所を2つ+改善する方法を2つ

という感じで書いていきます。
それを書いた人がわかる状態で発表していきます。

ポイントは相手を否定するのではなく
伸ばす、改善する案をセットで伝える点です。

自分では気づかない伸ばす、改善のヒントがらわかるだけでなく、相手がどう思っているのかわかることに価値があります。

初めてやる人は、結構な抵抗感ありますが、
停滞しているチームを短期間で改善するには、このくらいのインパクトは必要です。

【レベル1】もっと理解しよう

まず、全員参加の飲み会を開催します。
(何かしら理由をつけて必ず全員参加する飲み会にしてください)

ただし、堅苦しい固定式のイスではなく、環境も重要なので
ソファなど、自由に着席できて緊張感が和らぐ場所を確保しましょう。

事前にチームメンバーに対する質問を集めておきます。

質問の集まりが悪い場合は幹事であるアナタが、相互理解を深める目的を達成するためにダミーの質問をつくり混ぜておきましょう。

くじ引きの箱のイラスト

あとは、飲み会の盛り上がり状況をみて100均でも買える質問箱に

質問カードを入れて質問タイムを実施します。

順番にカードを引いて質問に答えていくわけです。
ちなみに、場を乱す質問は事前に除外しておくのもテクニックのひとつです。

質問箱を使った質問会はネタ次第ですが、飲み会が結構楽しめますし、ただの飲み会ではなく、相互理解を深める飲み会になります。

(みんなは、ただ純粋に楽しんでいますが、トロネコ的には相互理解が本当の目的なのです)

ちなみに料理とかもサプライズ的なものを仕込んで飲み会自体に起承転結を持たせて、飽きさせないことが、質問カードの効果にも影響します。

とにかく楽しい飲み会で、また参加したい!と思わせることが必要です。

【レベル2】意外な側面を知る

ここまで来たら、かなり相互理解が深まっている状態ですが、まだまだ折り返し地点です。

レベル2では二次会でもいいので全員でカラオケにいきましょう。

カラオケを歌う男性と女性のイラスト

カラオケは相手の意外な一面を知るために使えます。

男性だけのチームなら、ビリヤード、メイドカフェとかでも距離がさらに縮まります。男女混成チームならカラオケもいいですが、上手下手関係なく誰でも参加できるダーツも、相手の意外な一面を知れるので、相互理解を深めるレベル2の対策としては使えます。

【レベル3】心から祝福する

ここまできたら、ゴールはもうすぐです。

レベル3では、チームメンバーの誕生日を、ささやかでもいいのでお祝いするようにしましょう。

「メンバーに誕生日を祝ってもらう」

「メンバーの誕生日を祝う」

ということは、ただの同僚から、大切な仲間への第一歩です。よって、チームビルディングにはかなり効果があります。

ただし、いきなり祝うのは、チームメンバーの心の準備ができていませんし、むしろ何か裏があるのではか?と警戒してしまうので、必ずレベル3で実施してください。

【レベル4】共同作業をする

レベル4は最後の仕上げです。

この時点でかなりチームビルディングができていますが

最後はみんなで一緒に作り上げる共同作業をやります。

チームメンバーそれぞれの得意分野を理解して

役割を与えることで、全員が参加できる

屋外バーベキューとかは効果あります。

みんなで同じ目的達成に向かってやりとげる経験は

チームビルディングを強固なものにします。

【レベル5】ジブンゴト化した議論ができる

レベル1から4まで

必要に応じて時間をかけて、繰り返し行うことでレベル5に到達できます。

レベル5に到達するとジブンゴト化した議論ができます。
トロネコはここまで到達するには1年かかりました。

実際にはもっと短縮できるかもしれませんが、1年かかった理由は

チームメンバーの誕生日を1回まわす必要があったからです。

ここまでくると、仕事を超えたファミリーな状態がつくれます。

ただし、甘えた関係ではなく、レベル0でもやったように

お互いの改善点を指摘できる理想のチームです。

これを性別年齢関係ない状態でやります。

そして、音頭をとるのは他の誰でもなく、

マーケターであるあなた自身がやります。

優秀なマーケターは得意分野だったりします。

実現できると思わぬ副次効果があります

誰でも基本的に楽しく仕事をしたいものです。
辛くて退屈な職場は嫌ですよね。

隣の芝生は青いのイラスト(男性)

そして、人間、隣の芝生は青く見えるものです。

・隣のチームはみんな笑顔で楽しそう
・誕生日を祝ったり、バーベキューもやったらしい

そんな話は、あっという間にに部内に広がります。
でも、なぜうちのチームは
こんなに無機質で息苦しいのか…

こう思わせたら、隣のチームも巻き込めるチャンスです。

巻き込むとは、仲間に取り込め!という話ではなく

この状態を伝染させるという意味です。

 

部門全体に問題がある場合は、全体解決よりも

局所だけ徹底的にシューティングすると

全体解決につながる可能性があります。

 

ただし、これができるのはプロデューサーでも、マネージャーでもなく

マーケターであるあなたです。

優秀なマーケターが得意な分野だったりします。

プロデューサーができるのが理想ですが、プロデューサーが優秀なマーケターとは限りません。

なぜなら、マーケターの本質はターゲットユーザーを魅了して、

商品を買ってもらい、楽しませることにあるからです。

なので、部内の飲み会幹事は新人にお任せではなく優秀なマーケターにさせるべきです。

もし、忙しさを理由に幹事を断るマーケターがいるなら、そいつはダメなヤツです。(実際に忙しくても幹事はできますから)

会社の飲み会はただの飲み会ではなく、チームビルディングをつくり、ジブンゴト化させ、プロジェクトを成功させるための場所になりえます。

ただの飲み会としか考えられないなら
マーケターとしては失格です。

ちなみ優秀なマーケターは幹事として人を楽しませられるので、これができる人はマーケターとしての素質があります。

よってマーケター素質を判断するテストとしても使えます。

ゲーム事業でメンバーをジブンゴト化させる方法【スキルアップに効果あり】