【後編】ゲームのマーケテイングスペシャリスト(マーケター) がやってはいけない5つのこと

マーケティング

こんにちは
マーケティングスペシャリストのトロネコです。

前回に続き、今回は「マーケテイングスペシャリスト(マーケター)にとしてやってはいけないこと」についてお話します。

前回の記事はこちら
【前編】ゲームマーケティングスペシャリスト(マーケター)に必要な5つのこと

今回取り上げた以外にもたくさんありますが全部は説明しきれないので、実際にトロネコが20年間、ゲームマーケターをやってきた結果、特にお伝えしたい点に絞って説明します。

新しい会社に転職してきたり、社内異動で新しい職場にJoinしてきたときに、今回紹介する項目を注意するだけでも、環境に適応し、今もっているスキルを発揮して、かつマーケターとして成長し続けることができます。

ゲーム業界でマーケティングスペシャリストを目指す皆さんにとっての参考になれば幸いです。

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ゲームのマーケテイングスペシャリスト(マーケター) としてやってはいけない5つのこと

①HOW思考、施策ありきである( 木の幹を見ず枝葉だけを見る)

マーケティング=プロモーションと勘違いしている人が多く、施策ありき、その施策をやりたいために後付けのマーケティング戦略策定をするようなケースも見られますが、これはマーケターではありません。

施策ありきのHOW思考でも数を打てば運良く結果が出る場合があります。しかし、HOW思考の場合

・成功失敗してもその原因を振り返られない
・振り返られないから成功失敗要因から学びがない
・学びがないから個人、組織として成長できない
・結果、永遠に成功確率があがらず企業として安定しない

という事になります。
残念ながら、HOW思考のアイディアマンが企業におけるマーケター職をやっているケースも多いのです。

企業としてヒットタイトルがあり、内部留保もあった時代なら、成功確率の低さも無視できる瞬間がありましたが、ゲーム市況やコロナウィルスによる環境の変化によって状況は一変しました。

HOW思考のマーケターは会社としてもリスクですし、個人としても極めてリスクなのです。

②過去の実績や経験にこだわる

転職してきた人に多いのですが、転職後、すぐに結果を出さなければならないという危機感の表れか「過去の実績や経験にこだわりすぎる場面」を見かけます。

「前職の会社ではこうだったから、こうするべきだ」
「前職の会社では結果を残してきたから、自分の言っていることは正しい」

といった感じです。
また、転職組ではなく、長くその会社で働いていても過去の実績や経験にこだわりがちです。

「前のゲームタイトルではこうだったから、こうするべきだ」
「この会社で結果を残してきたから、自分の言っていることは正しい」

マーケティングスペシャリスト視点からすると、これらは全部NGです。

なぜなら、ゲーム業界は変化が速く、数年前の結果が、いま通用するか怪しく、通用するにしても常に「疑ってかかるべき」だからです。「疑った結果、同じ方法でもいけそう」くらいの「疑い深さ」が必要です。

そして、マーケティングスペシャリスト視点では「過去」はどうでもいい話です。

「いま現在、何ができるのか?」これにすべてかかっています。

これはゲーム開発者、マーケター共通ですが
「過去に素晴らしいゲームをヒットさせられたけど、いまはどうなの?」「いま何ができるの?実際に何をしているの?」もうこれに尽きます。

③データや状態を見ず感覚だけで判断する

「改めてデータや、ユーザーの声を聞かなくても、だいたい想像がつくし感覚だけで進められる」

といった考えを、もし持っているなら今すぐ捨てるべきです。

仕事がパターン化、ルーチン化してくるとこのような状況に陥りがちですが、変化が速いゲーム事業においては大きな間違いをしてしまうリスクがあります。

マーケティングスペシャリストは データやユーザーの状態に対して常にアンテナをはっています。なぜなら、見慣れたデータや聞きなれたユーザーボイスにも、いままで気づかなかった「新しい気づき」や、「変化」が必ず存在するからです。

「過去はこうだったから、今回もこうだろう」

ではなく

「過去はこうだったから、今回もこうかもしれないが、本当にそうだろうか?」

という「なぜ」の精神を失わないことが必要です。

④スキルや知識のアップデートをしない(知識の切り売りである)

・独立起業しているマーケター
・会社勤務のマーケター
・ゲーム会社A、ゲーム会社Bで働いているマーケター

環境によって身につくスキル、経験、知識はバラバラです。

ただし、共通して言えることは、多くのマーケターが異なる環境で積み上げてきたスキルを今使える武器としてマーケティングの仕事をしています

その武器が時代にマッチしている時は戦えるのですが

・武器の切れ味が悪くなった
・武器が時代にマッチしなくなった(時代遅れ)

このような状態にならないように常に武器は磨いて最先端の状態を維持しておく必要があります。

つまり、使い捨ての知識ではなく、常にスキルや知識をアップデートし続けなければ戦いになりません。

しかし、アップデートには「手間」「苦痛」が伴いますし、自分が持っている武器の自己否定ができなければなりません。

⑤人間性に難あり(コミュニケーション、思いやり欠如、人の痛みがわからない)

パワハラ、セクハラは論外ですが、

・自己顕示欲、自己主張が強すぎて尊敬できない
・コミュニケーションがとりにくい(感情の起伏が激しい、または口下手である)
・建前しか物事をいわず、本質に踏み込めないから相談できない

その他にもいろいろありますが人間性として問題があるような状態はマーケテイングスペシャリストとしては失格です。

なぜなら【前編】でも話をしましたが
言語化して人に教えることができて、その結果、戦えるチームを築いていくことがマーケティングスペシャリストにとって必須事項だからです。

「人間性に難あり」の場合は、どんなにマーケターとしての能力はあっても、それを活かすことができません。

まとめ

今回、 「ゲームマーケティングスペシャリスト(マーケター)としてやってはいけないこと」 というテーマで話をしました。

ぜひ、日々の仕事の中で今回紹介した項目を注意しながらスキルアップに臨んで頂けますと幸いです。

というわけで今回はここまで!

前回の記事はこちらから読めます

【前編】ゲームマーケティングスペシャリスト(マーケター)に必要な5つのこと