こんにちは
マーケティングスペシャリストのトロネコです。
コロナ禍の影響もあり最近はゲーム業界が大きく変わりつつあります。
そして、これからもゲーム業界は劇的に変化していくことでしょう。
例えば
・ネット環境の変化(5G)
・プレイステーション5の登場
・クラウドゲーミングの一般化
・ハイパーカジュアルゲームの台頭
などいろいろな要因はあるのですが
その中でもトロネコが特に注目しているのは個人、インディーズゲームの台頭です。
これまでゲームを作るにはゲーム会社に入社しなければならない、というのが常識でしたが、それは非常識になろうとしています。
実はゲームクリエイターの働き方だけでなく、
ゲームマーケターもゲーム会社に在籍しないフリーランスとしての働き方が当たり前になってきました。
優秀なゲームマーケターをチームのヘッドとして外部から招聘してタイトルを任せた方が、結果にコミットできるチーム編成ができる、ということに世の中が気づき始めたというわけです。
このような働き方は、既に存在していましたが
コロナによって、さらに加速して一般的になりつつあります。
そこで、今回のテーマは
いま、ゲーム業界では
何が起きていて
これからどうなるのか?
ゲーム業界における「働き方」について
「いま」と「これから」についてリアルな話をしたいと思います
「いまゲーム業界で働いている人」
「これからゲーム業界を目指す人」
みなさんの参考になれば幸いです。
あ、ちなみにこの記事を書いている段階の「いま」を起点にしています。状況は常に変化していますので、その点はご了承くださいね。
ゲーム業界の働き方改革
数十年前までゲーム業界といえば平日は徹夜、土日も出社、プライベートを犠牲にして働かなければならないブラックな業界でした。
若かりし頃、トロネコも会社に何度も寝泊まりして、到底終わらない仕事をやっていたわけです。
(いやー、会社の仮眠室は地獄絵図でしたね)
いま思い返すと「仕事が終わらなかったのはトロネコの能力に問題があった」のかもしれませんが、処理しきれないほどの仕事量と、それができなければリストラ対象になるかもしれない、プレッシャーに追われていたのは事実です。
近年は状況はかなり緩和され、信じられないくらいにゲーム業界は「ホワイトな会社」になりました。
そんな中で2020年、コロナ禍によってさらに状況は一変したのです。
家庭用ゲームは出社、スマホゲームは在宅業務が永遠に続く
コロナ後のゲーム業界の働き方は大きく2つに分けられます。
①家庭用ゲームの開発機材など自宅に機材を持ち帰ることができない開発者は出社が必要 |
②スマホゲーム、PCゲームなど自宅でも開発が可能な人は完全在宅業務 |
在宅と出社組に大きく分けられます。
マーケターなどのビジネス職の多くも在宅業務となっています。
この在宅業務については、決して一時的なものではなく、コロナが収束しても元に戻らない可能性が高いとされています。
なぜなら、在宅業務を通じていろいろなことがわかってきたからです。
在宅業務でわかってきたこと
在宅業務については当初、会社も従業員も不安があったものの、
やってみたら「あれ、いけるじゃん」
というこことで次のようなことがわかってきました。
・業務遂行は意外にも問題なし
・仕事のパフォーマンスがあがった人も多い(クリエイター職は上がった人多いようです)
・家族との時間が増えた
・オフィス費、光熱費、交通費が不要。会社として販売管理費削減に成功
意外にも在宅業務とオンラインMTGでなんとかなってしまう事に会社も働く側も気づいてしまいました。
さらに次のような、これまで常識とされていた事に対して「疑問」を感じるようになってきたわけです。
・通勤の必要性
・リアルな訪問による対面式打ち合わせの必要性
・会社飲み会の必要性
通勤や希望しない飲み会は、我々の貴重な人生の時間を奪います。
冷静に考えれば無駄以外の何物でもななかったわけですね。これに気づいてしまったわけです。
どっちかというとトロネコは会社飲み会が好きで、いつも幹事をやっていたのですが、もう会社飲み会ができる日はこないかもしれません・・
そして在宅業務は様々な常識に対する疑問も生み出しました。
例えば次のようなことです。
・仕事ができる人、できない人が可視化される
・オフィスってそもそも必要なの?
・管理職って必要なの?
・正社員は必要なの?
在宅業務は仕事ができる人、できない人を完全に可視化してしまいます。
従来の社会では出社していても「仕事をしているように見せたり」「人間力を使った寝技で社内の潤滑油として振舞ったり」することで存在価値を出せていた人もいました。
しかしアウトプットを求められる在宅業務では、そうはいかず存在価値を示すことが難しくなってきました。
そして企業はオフィスの縮小を続々と発表しています。
フロアを解約したり、座席をなくしてフリーアドレスにしたり、出社するためには上司の許可が必要という会社も増えてきました。
もう会社に来るな!と言わんばかりです。
そして、これから行き着く場所は「正社員って必要なの?」「管理職って必要なの?」といった、今までは考えられなかったような領域に踏み込もうとしています。
なぜなら、正社員でなくても、管理職を自前で用意しなくても
「外部から専門家を招聘して業務委託すれば、それが対応できてしまうし、むしろパフォーマンスが出る」
という事に気づき始めているからです。
実際のところ
経験豊かで結果にコミットできるゲームプロデューサー、ゲームマーケターのヘッドを社外からプロジェクト単位で業務委託を行い、社内の若いスタッフを率いてチームをまわす
という事がゲーム業界でも普通に見られるようになりつつあります。
その結果、
「できる人は、さらにできるようになり」
「できない人は居場所がなくなる」
そんな状況が見えてきています。
そう考えていくと、正社員であり続けることはなく、インディーズでゲームを作ったり、フリーランスや個人事業主で活躍している人にとってはチャンスがある世界になりつつあると言えます。
プロセスよりもアウトプットが評価される
コロナ禍によってプロセスよりもアウトプットが評価される、アウトプットしか評価しにくい世界になりつつあります。
すべての職種がアウトプットで評価されるものではないので、従来はプロセスも重視されてきましたが、在宅業務になるとプロセスの可視化が難しくなりました。
そもそもアウトプットを出せる人って優秀なんですよね。
つまり評価される人はますます評価され
いままで平均程度か、それ以下だった人はますます評価されない
そんな厳しい現実になりつつあります。
育成よりも即戦力
今、ゲーム業界では「育成」よりも「戦力」が必要とされています。
コロナ禍によって在宅業務になり若手育成がしにくくなっているという現状もありますが、コロナ禍によって先が見えない状況では企業も「育成」する余裕がなく、これからの1年、2年をどうやって戦うのか「即戦力人材」が重視されています。
その結果、かつては、経験はなくても育成ポテンシャルを踏まえて若手採用するゲーム会社もありましたが、現在はポテンシャル採用も少なくなってきました。
そうなると経験がない若手にはチャンスがないのか?
というと決してそうではありません。
いまは育成されるのを待たなくても自ら学んで発表できる場所がネットにあります。ゲーム会社に所属せずともゲームは作れるというわけです。
雇われてお金を貰うのではなく、自らお金を稼ぐ
両者の間には天と地ほどの違いがあります。
別に会社員を否定しているわけではないのですが、この世界を生き抜く生命力といいますか、そういうものは圧倒的に生活が保障され雇われている会社員に比べるとインディーズや個人事業主の方が強いと感じます。
トロネコのこのサイトも
ゲームマーケティングに必要なことを全部包み隠さず書いています。これを読むだけでも、トロネコの20年にわたるゲームマーケティングの知識を吸収することができます。
ですから、ぜんぶ持って帰って吸収してほしいなぁ
とトロネコは願っています。
転職で経験とスキルを積んで成長するチャンス
誤解がないようにお伝えすると大企業に雇われる会社員を否定しているわけではありません。
でも、コロナ禍の下で、いまは可視化されていないだけで、実は埋めようもない大きな差がゲーム業界にも生まれていると実感しています。
大企業に勤める会社員が優れているということはなく、むしろその逆だと危機感を持つくらいが良いと思います。
だからこそ、コロナ禍の中でもトロネコの周辺の大企業に勤める人は続々と転職しています。
普通であればコロナ禍でいまの給料を維持する保守的な発想になりそうですが、彼らはそうではなくてコロナ禍を転職で積極的に経験とスキルを積んで成長するチャンスと考えて行動しているわけです。
ピンチだから守りに入るのではなく、あえて攻めに転じることで確実に成長できるのは間違いありません。
【おすすめ記事】【2020年版】ゲーム業界の転職におすすめ転職サービス5選(ゲーム開発/マーケティング宣伝)
まとめ
コロナ禍は仕事との付き合い方や人生設計について大きく見直すきっかけになりました。
ゲーム業界でも在宅業務はもうなくならないですし、この流れは元に戻らないでしょう。
つまり世の中のルールが変わったわけです。
そんな中で限りある人生をどのように生きるのか?
そしてゲーム業界でみなさんは何を成し遂げたいのか?
そう考えると毎日大切に生きたいですし、居ても立っても居られなくなる人もるでしょう。ならば、いまどうするべきか?
少しだけ真剣に考える機会かもしれませんね。
というわけで今日はここまで!