ゲーム業界の転職におすすめの転職サイトと転職エージェント
筆者はゲーム業界20年ですが
家庭用ゲーム、スマホゲーム会社など何度か転職経験があります。
転職にあたっては、これまで様々な転職サービスや転職エージェントを活用してきました。
実際に転職サービスや転職エージェントを使って転職に至らなかったこともありますが、使ってみた結果、いろいろな傾向が見えてきましたので、これから転職を検討している方におすすめできる転職サービス、転職エージェントについてご紹介します。
これからゲーム業界を目指そうと思っている方やゲーム会社に働きつつも転職を検討している方は参考にしてみてください。
ゲーム会社への転職は未経験でも大丈夫?
ゲーム会社への転職にあたって

ゲーム業界未経験だけど転職できますか?
といった質問を頻繁にいただきます。
これについてトロネコは

ゲーム業界未経験でも大丈夫ですよ
と回答しています。
なぜなら、あらゆるゲーム業界の人は最初は未経験だったからです。
トロネコも新卒で入社した会社は非ゲーム業界でしたので、非ゲーム業界からゲーム業界から転職しました。そこから20年に渡ってゲーム業界で働いています。
よって
「ゲーム業界未経験だから転職は不可能」
なんてことは絶対にありません。
ゲーム会社への転職に必要なこと・転職テクニック
どうすればゲーム会社への転職ができるのか?
または、ゲーム会社から別のゲーム会社に良い転職ができるのか
転職に必要なことをお話していきましょう。
トロネコはマーケターなので、マーケティング視点で「転職活動」を分解すると次のようになります。
良い転職ができる方法 = 出会いの回数 × 出会いの質
【出会いの回数】とはどれだけのゲーム会社と出会えたのか、エントリーして面接まで進めたのか、という話です。Web広告に例えるならばインプレッション回数みたいなものです。
【出会いの質】とはその【出会い】においてどれだけ企業側の【需要】と、我々が提供できる【供給】が一致していたかというものです。
わかりやすい例を挙げると
ゲーム開発会社ではプログラマーを求めているのに、マーケターであるあなたがエントリーしても需要と供給が一致しませんよね。
これは極端な例かもしれません。しかし、現実的にそれに近い状況が存在します。
もし、皆さんが優秀なマーケターや、プロデューサーであり、エントリーした企業側があなたに対して高い評価をしていても、転職活動はうまくいかないケースは世の中にあるのです。
例えば次のようなことが原因としてあげられます。
・ゲーム会社が求めている需要に対してあなたはオーバースペックだった(給料が高すぎて他の従業員とのバランスが悪い)
・あなたを受け入れて活用できる体制がゲーム会社側で用意できない(ポジションに空きがない、受け入れられる組織体制がない、会社の組織を改善構築する覚悟がない)
・ゲーム会社があなたを受け入れる事業フェーズにない(いまは現場を回すだけで精一杯)
レアケースのように思うかもしれませんが、実際に転職活動の現場ではこのようなことが起こっており、その理由については詳しく聞かされず
「書類選考落ち」「面接落ち」などといった結果だけが伝えられるわけです。

会社の上層部はあなたのような人材が欲しい
しかし現場はあなたのような人材は欲しくない
といったトップと現場の意識のギャップからも不採用になる場合があります
みなさんに問題があるのではなく、会社の組織内部に問題があり、そこに板挟みになってしまう場合もあるのです。(実際にはそのような内情まで不採用理由として皆さんに伝えられません)
つまり、採用する側と求職側のギャップがここに存在します。
これを埋めてくれるのが転職エージェントの役割です。
良い転職ができる方法 = 出会いの回数 × 出会いの質
ギャップを埋められる転職エージェントに出会って「出会いの質」を改善できれば、転職活動はスムーズに進みます。
ゲーム会社への転職サイトや転職エージェントの選び方
ここからはゲーム会社への転職にあたって転職エージェントの選び方についてお話していきましょう。
次の3つのポイントを押さえるだけで転職活動はかなり改善します。
【ゲーム業界への転職①】複数の転職サイトや転職エージェントに登録する
転職サービスはどこも同じではありません。
よって必ず2つ以上、できれば3つ以上の転職エージェントに登録しましょう。
既に何度も転職経験があって、懇意にしていてる転職エージェントがいる方でも、新たに別の転職サービスにも登録をするべきです。
なぜなら

特定の転職エージェントしか持っていないゲーム会社への転職案件が存在するからです。
企業は採用依頼をあらゆる転職サービスに均等に伝えているわけではありません。よって登録している転職サービスによって扱っている会社、扱っていない会社が存在します。
もし、皆さんがひとつの転職サービスや転職エージェントしか知らないならば、永遠に出会えない案件も存在するというわけです。
ひとりの転職エージェントにお任せ状態でしたら、その転職エージェントの世界だけで転職活動をしているようなものです。
複数の転職サービスに登録することで、転職のチャンスは広がりますし、サービスの質について目利き力がつくようになりますので、絶対に複数登録するようにしましょう。
【ゲーム業界への転職②】あなたの魅力を理解して営業してくれる転職エージェントに出会う
転職サービスに登録するときは、履歴書、職務経歴書を登録するわけですが、それだけの情報で転職活動をしても、うまくはいきません。
優秀な転職エージェントの場合は、あなたの魅力をさらに深く掘り下げて企業に売り込んでくれます。
ただ求人票を売るだけのエージェントではなく、そのような攻めのエージェントとの出会いを探すのも、良い転職をするためには必要です。
【ゲーム業界への転職③】ポジションメイキングできる転職エージェントに出会う
ちょっと仮の話をしましょう。
あなたがどうしても入社したいゲーム会社があるとしましょう。
そして、あなたはマーケターであるとしましょう。
しかし、そのゲーム会社はゲーム開発専門の会社なのでマーケターは募集していないとします。
マーケターを募集していないから、仕方ないや・・・と入社を諦めますか?
ここで重要なのは
「いまはゲーム開発会社だけど、未来はわからない」ということです。
この未来を見据えたポジションメイキングができる転職エージェントが世の中には存在します。ただ企業から公開されている求人票に応募することが転職活動ではありません。
あなたの武器は何か?
そしてあなたはゲーム会社で何をしたいのか?何ができるのか?
そこに一緒に踏み込んでくれる転職エージェントに出会うことで、良い転職ができるようになります。
そのためには複数の転職サービスに登録して、複数の転職エージェントに出会うことがまず第一歩です。
ゲーム業界へのコネ転職はメリットとデメリットの両方がある
ゲーム業界は極めて狭い業界です。
人材の移動も激しい業界ですし、どこかで知り合いと出会います。
知り合いではなくても共通の知人がいる人とは幾らでも出会うでしょう。
その結果、コネ転職も多くみられるのは事実です。
ゆえに非ゲーム業界からゲーム業界に転職したいなら「コネ作り」もゲーム業界への転職には有効です。
しかしコネ転職には様々なメリット、デメリットもあります。
コネ転職のメリット
・一般入社よりも入社しやすい
コネ転職という言葉を言い換えれば、あなたの能力を理解している知人による紹介入社ということになります。企業側としても中途採用はリスクがあります。なぜなら履歴書、職務経歴書に書かれていることが正しい情報だとしても、実際のあなたの働きぶりまで把握することができないからです。
そのため最近は「リファレンスチェック」というものをゲーム会社では行っています。内定直前に前職の上司同僚などを複数人紹介して、採用企業側が電話やメールなどであなたの能力を口頭インタビューするというものです。
口頭インタビューですから、あなたに対する本当のところまではわからず限界が出てきます。
しかし知人によるコネ転職ならば、その人の能力を理解しているケースが多く、明らかな採用ミスを防ぐことができるため企業側も採用ハードルが下がるというわけです。
コネ転職のデメリット
・給料、ポジション交渉がしにくい
・一度話を聞いてみて!と会ってしまったら最後、入社を断りにくい
・入社後、人間関係の影響が仕事にも影響する
・短期間で辞めにくい
一方でコネ転職には転職する我々側に様々なデメリットがあります。
人間関係に紐づいて入社するわけですから、結果的に損する転職になるリスクもあるのです。
上記以外にもデメリットはいろいろあります。
入社できるハードルは一般入社よりも高いけど、その代わり失うものも大きいと考えておいてください。

トロネコとしては、総合的に考えるとコネ転職はあまりおすすめしません。
ゲームクリエイター・マーケティング・プロモーション宣伝PRにおすすめの転職サイトや転職エージェント
ここからはゲーム業界の転職におすすめのエージェントについてご紹介していきましょう。
ゲーム業界と書いていますが、IT業界やゲーム業界に近い業界でもおすすめできるエージェントになります。
いずれも登録、転職支援サービスは無料で受けられます。
転職が決まった際に企業から転職エージェントに対して費用が支払われるため、転職する我々は無料で利用できるという仕組みです。
JAC Recruitment
【公式サイト】http://www.jac-recruitment.jp
JACは大手の転職エージェント会社です。登録すると専任担当が付きます。
専任担当によって手厚いキャリア相談に乗ってくれる転職エージェントです。
転職案件の紹介は専任担当ではなく、専任担当を介してそれぞれの企業担当から連絡がきますが、ゲーム業界案件も多く「量」と「質」の両方で満足できるサービスです。
・他社で扱っている案件はJACでほぼカバーしています
・その一方でJACしか扱っていない独占案件もあるのがポイントです。
よって、JACをどこまで深く活用するかは別としても
まず登録しておくべき必須の転職エージェントです。
無料で登録、サービスを受けられますのでとりあえず登録しておきましょう。
CAREERCARVER(キャリアカーバー)
リクルートが運営するミドルからハイクラス向けの転職サービス。数多くの転職エージェントが登録しており、30代以上の経験豊かなビジネスパーソンなら登録しておくべ必須サイトです。
【CAREERCARVER(キャリアカーバー)に無料登録する】
DODA
【公式サイト】https://doda.jp
TVCMでも頻繁に見かけるメジャーな求人情報サービスです
豊富な求人情報のストックがあり、その規模は日本最大級の求人数を誇ります。新着求人は月曜と木曜日に更新され、常に最新の情報を入手できます。
dodaを使った転職活動は次の2つです。
・掲載されている求人への直接応募
・dodaエージェントサービスの利用
dodaの専門スタッフによる転職エージェントサービスが受けられます。希望する企業へのエントリー、面接日程の調整、選考結果のお知らせなど転職活動のサポートをしてくれます。
必要に応じてキャリアカウンセリングも実施してくれます。
レバテック キャリア
レバテックはWeb、クリエイター、エンジニア系に特化した転職支援サービスで使っているゲーム業界の人も多いでしょう。
特化しているゆえに、総合転職サービス系に比べると圧倒的にこの分野の量と質が違います。
レバテックにしかない「強み」も多いので、他の総合系転職サービスとセットで登録しておくのがおすすめです。
マイナビエージェント
【公式サイト】https://tenshoku.mynavi.jp
大手転職サービス会社「マイナビエージェント」はもゲーム業界に転職するなら登録しておきたい転職サービスのひとつです。
マイナビエージェントは大きく分けて3つのサービスがあります。
ひとつはマーケティングや営業系の転職希望者向けのサービス。
ゲームマーケティング系の転職はこちらから登録することで既存求人票を見ることができます。もちろん登録は無料です。
エンジニア系、クリエイター系はこちらです。
それぞれページが分かれているので自分にあったカテゴリで登録しましょう。

マイナビ経由での転職した業界分布を見ると、IT、マーケティング、クリエイティブ系が強いのですが、マイナビの強みはマイナビ本体に法人営業が1,000人いるという点があげられます。
大手の人材紹介会社でも法人営業は100人くらいなので、その10倍の営業力を活かして企業の人事担当との接点を作れているのは他にはない大きな強みですね。
リクナビネクスト
こちらも、誰もが知っている大手の転職サイト「リクナビ」です。
リクナビネクストの情報によると、毎週2.6万人以上が新規登録しており、実際に転職した人の約8割がリクナビNEXT経由とのこと。
リクナビNEXTだけの限定求人が約85%あるので、他の転職サービスに登録しながらも情報収集としてリクナビもセットで登録がおすすめです。
ハイクラス転職サイト「転機」
【公式サイト】https://ten-ki.jp
最後にもうひとつご紹介したいのは「転機」というサービスです。
こちらも転職サービスなのですが他のサービスとはかなり趣が異なります。
トロネコも以前、転機のエージェントに「一度だけ会ってください!」と言われて会ったことがあります。
「転機」はあなたを企業のトップ(多くの場合は社長)に売り込んでくれるサービスです。つまり人事採用担当とかを飛ばして転職エージェントが企業トップに売り込んでくれるといわけです。
もちろんメリット、デメリットがあります。
転機のメリット
・経営層に直接売り込むため、給料アップ、責任あるポジションでの転職が可能
転機のデメリット
・経験とスキルが必要
・転職エージェントが個別であなたを営業してくるので、転機の登録から案件紹介まで時間がかかる(半年以上かかります)
メリット、デメリットはあるのですが、一方で今すぐ転職する予定がない、もしくは転職したいと思えるほどの案件に出会えない
という方には「転機」はこれほど使い勝手のいいサービスはありません。
実際に「転機」からトロネコに対して最近、素敵な案件紹介がきましたがタイミングがあわずお断りしました。
何事もタイミングが重要ですね。
「転機」についてもっと知りたいという方は下記で詳しく書いています。
【おすすめ記事】ミドルシニア層の転職には待ちの転職サービス「転機」がおすすめの理由
登録しておいて役立った転職サイトや転職サービス
ミイダス
【公式サイト】https://miidas.jp
転職活動にあたって、現職の給与と希望給与の金額を提示する必要がありますが?
現職の給料をベースに希望給与を提示しているだけではないのか?
そんな時におすすめなのが
自分はどのくらいの市場価値があるのか?わかるサービス「ミイダス」です。
市場価値を知ることで、足りてること、不足していることが明確になりますので転職活動にも役立ちます。
転職会議
【公式サイト】https://jobtalk.jp
「転職会議」は様々な企業で働いく人、転職した人のクチコミがみれるサービスです。
すべてのクチコミをそのまま受け入れるのはおすすめできませんが、転職活動における基礎情報収集ツールとしては使えますので登録しておいて損はありません。
コロナ禍の影響でゲーム業界の転職活動はどうなる?
コロナ禍の中でもゲーム業界はそれほど景気が悪くないというニュースも耳にしますが、ゲーム業界も正直なところ先行きは不透明です。
コロナが原因というよりも、ゲーム市場全体の競争が激化により、今後、業界再編は避けられないでしょう。

大きな変化は避けられないので
それら変化にどのように対応していくかが重要です
これからは、何か変化が起きてから動くよりも
変化が起きたときにすぐに決断できる状態を今のうちから作っておくことが重要になります。
・コロナはいつまで続くかわからない
・コロナの影響の範囲がわからない
そのためには、すぐに転職はしないし、今後転職しないかもしれないけど、転職サービスに登録だけして案件を注視しておくのは重要です。
なぜなら転職はタイミングと出会いも重要だからです。
急いて転職してもいい出会いはありません。
なぜなら急いで転職すると「いま目の前に提示されている世界」だけで転職を決めなければならないからです。
でも、ふとした時にいい出会いが目の前に現れることもあります。そのためにはまず転職サービスに登録しておきましょう。
まとめ
今回、転職に関するお話をしました。
いまはコロナ禍ゆえにで、オンライン転職で全ての転職活動が完結してしまうという、今までになかった環境になりました。
転職エージェントや企業面接も全部オンラインで完結するわけです。
ゆえに従来の転職活動とは比較にならないほど、出会いの回数をこなすことができます
良い転職ができる方法 = 出会いの回数 × 出会いの質
あとは出会いの質を高めるエージェントと出会えれば、きっと良い転職ができると思います。
今回、5つの転職サービスをご紹介しましたが1つではなく、必ず2つ以上に登録して相互に比較しながら情報収集できるようにしましょう。
【今回紹介した転職サイトや転職エージェント】 |