ゲーム会社における企業ブランディングの方法【ブランドが作れるとコストを大幅に削減できます】

マーケティング
スポンサーリンク

ゲーム会社における企業ブランディングの方法【ブランドが作れるとコストを大幅に削減できます】

こんにちは
マーケティングスペシャリストのトロネコです。

今回はゲーム会社における企業ブランディングの話をします。

ゲーム事業って、ゲーム単体の売上ばかり注目しがちだったりするので、企業全体のブランディングについては、あまり重視していません

(いや、ほとんど企業全体のブランディングとかやっていないんじゃないかと思います、そんな部門とかないですし)

でも、ゲーム会社が長く愛され生き残っていく上ではゲーム会社における企業ブランディングは重要です。

なぜなら、ゲーム会社としてのブランディングができれば企業のプロモーションコストが大幅に削減できるからです。

これは新作ゲームを届ける場合だけでなく企業における人材採用コストも抑えることができますのでかなり大きな影響力を持ちます。

でも、ただのタイトル担当が、会社全体のブランディングなんてあまりにも荷が重すぎる大袈裟な話に聞こえるかもしれませんが

ただのタイトル担当だって会社のブランドをつくるひとりです。でも、その一方で、ただのタイトル担当だけど会社のブランドを棄損することもあります。

今回はそんな、ちょっと深い話をします。

【目次】
・ゲーム会社におけるブランドとは?
・ゲーム会社におけるブランド効果のメリット
・ゲーム会社のブランドを棄損する要因は?
・ゲーム会社の企業ブランドをつくる方法

 

ゲーム会社におけるブランドとは?

トロネコは長いゲーム人生の中でゲーム会社におけるブランド調査をしたことがあります。

それによるとゲーム会社に対するブランドとはそのゲーム会社が長年にわたって発売してきたゲームソフトから構成されていることがわかります。

・格闘ゲーム
・サッカーゲーム
・RPG
・アクションゲーム

ゲームジャンルに依存したブランドを持つゲーム会社もありますし

・子供向け
・女性向け
・男性向け

といったように性別世代に依存したブランドを持つゲーム会社もあります。

・新しいことにいつもチャレンジしている
・スタイリッシュでかっこいい
・クオリティが高くて安心して遊べる

といった内容に踏み込んだブランドを形成するゲーム会社もあります。

ただし、いずれもゲームという商材に基づいたブランド構成といえます。

これはゲームというものが嗜好性が極めて高い商材で、会社というよりは、ここのゲームタイトルにファンがつく傾向が強いためです。

まとめるとゲーム会社における企業ブランドに対するイメージを調査すると、

「過去のゲームの積み上げの結果、ブランドがつくられる」

という異業種と比べるとちょっと違う性質を持っているのです。

 

ゲーム会社におけるブランド効果のメリット

「過去のゲームの積み上げの結果、ブランドがつくられる」
という話をしましたが、こうやってブランドが作られることによるメリットがあります。

分かりやすい例をあげてみるとこんな感じです。

「RPGに強い会社から新作RPGが発売されると、気になる」
「一定のクオリティが期待できるので安心して遊べる」
「だから購入(インストール)してみよう」

つまり、企業ブランド(≒イメージ)によるメリットは、ブランドを持たない会社に比べて

・注目を集めやすく


・購入の意思決定の後押しをしやすく


・競合他社に対する差別化に使える

というメリットがあります。
実際にこれらメリットは

・新作ゲーム発表によるニュース性
・発売前プロモーション効果底上げ
・発売後プロモーション効果底上げ
・スマホアプリの場合はマーケティング活動が終わってもオーガニック(自然増)によるユーザー獲得

といったプロモーションによる効果底上げが期待できます。

同じ宣伝費を使っても、ブランドを持たないゲーム会社に比べて、広告に対する効果が理論上は違うというわけです。

わかりやすい例をあげると

任天堂さんが新作ゲームを発表したのと
株式会社トロネコ(架空の会社)が新作ゲームを発表したのでは
ゲーム内容がまったく同じレベルでもブランド力によってプロモーション効果に違いがでるのは想像しやすいと思います。

 

ゲーム会社の企業ブランドを棄損する要因は?

ゲーム会社としては喉から手が出るほどに欲しい企業ブランドですが、一方で、企業ブランドは一瞬でその価値を失うリスクも持っています。

ここについて、あまり深く考えず、ゲーム事業をしている会社が多いのでブランドを棄損する要因もあげておきましょう。

 

コンプライアンス的なもの

・企業における不祥事
・SNSでの不要な発言
・反感を買う広告出稿

企業における不祥事は論外ですがSNSによる不要な発言については、通常のプロモーションとしてのSNS使用も含まれますので注意が必要です。また、最近は反感を買う広告出稿もブランド棄損のリスクがあります。

 

ゲームに関するもの

・ゲームクオリティ
・スマホゲームの短期サービス終了
・企業ブランドと乖離あるゲーム

つまらないゲームを世の中に出すことでブランド価値が落ちることは想像しやすいと思います。しかし、スマホゲームの短期サービス終了や、企業ブランドと乖離あるゲーム発売などが、ゲーム会社のブランド価値を下げていることに気づいている人が少ないかもしれません。

例えばスマホゲームの場合、初動で結果が出なかったからサービス開始3か月~6か月でサービスを終了してしまう、そいう事が続いてしまうと、ユーザーから企業に対する信用が落ちますのでブランド価値を下げます。でもゲーム会社も利益優先ですから、短期間でサービス終了が仕方ない場合もありますが、そういう場合はサービス開始をしない、という判断をするべきです。

そうしないと、次の新作ゲームはちゃんと運営してくれるのか?
というように、新作タイトルにも影響がでるからです。

また企業ブランドを乖離あるゲームを発売することについてもブランド価値を下げます。分かりやすい例をあげると

ルイヴィトンがファストファッションに参入したら、明らかに違和感ですしブランド価値を下げますよね?

それと同じように、いままで硬派なアクションゲームしか作ってこなかったのに、いきなりギャルゲーを作り出すのも企業のブランドとの乖離を生みますので、ユーザーに対して違和感を与えてしまいます。

しかし、ブランドって目に見えない、可視化できないものですから、こういった「短期サービス終了」「全く異なるゲーム発売による違和感」というものに対して真剣に向き合って考えている会社は少ないのが現状です。

 

ゲーム会社の企業ブランドをつくる方法

ブランド価値を下げるのは一瞬です。
しかし、ブランドをつくるのは膨大な時間がかかります。

なぜなら、ブランドとは人生体験の中で共に積みあがっていくものだからです。

お金をかければ認知は短期間で積み上げることはできます。
しかし、認知とブランドは違います。

ブランドは認知が積み重なって、当人の人生体験という時間軸の中で少しづつ積みあがって形成された価値観だからです。

 

よって、ゲーム会社が本気でブランド構築をしたいなら5年、10年、20年といったスパンでどうしていくのか設計が必要になります。

そして本気でゲーム会社が自社の企業ブランドを作りたいなら、前のパートで説明した「ゲーム会社の企業ブランドを棄損する要因」を全部排除した上で
次のことを実行することで、ブランドつくりのスタートラインに立てます。

 

・ゲームジャンルを絞る

いろいろなゲームジャンルに手を出すのではなく得意な分野を決めましょう
いろいろなゲームジャンルに手を出していると何のゲーム会社なのかわからなくなります。

 

・ゲームのクオリティに対して本気になる

当たり前の話ですが、ゲームの面白さ、品質に徹底的にこだわりましょう
売上先行ではなく、まずはユーザーを楽しませることに注力しましょう

 

・ゲームのサービスに対して向き合う

3か月~6か月で閉めてしまうようなサービス運営はやめましょう。サービスを閉じなければならない場合は最低でも1年は運用するなど期間を決めましょう

・ファンをつくる

ファンを大切にして、ファンをつくりましょう。適切な方法で感謝の気持ちを伝える、ファンとの間に信頼関係をつくることができます。
下記の記事が参考になります。

【家庭用スマホゲーム共通】ユーザーに対する「感謝の気持ち」って何?(ブランドマーケティングの正体)

他にもいろいろありますが、膨大な時間がかかりますので、現場担当者が変わったり、人材流動性にも対応できる組織作りも必要になります。

 

ブランド力がある会社の見分け方

ところで、「ブランドは可視化できない」という話をしましたが、ブランド力がある会社の見分け方についてお話しておきましょう。

 

ブランド=認知、知名度ではなく、認知が積み重なって、当人の人生体験という時間軸の中で少しづつ積みあがって形成された価値観

 

という話をしました。
よってブランド有無の会社の見分け方は非常にシンプルに表現できます。

「品質的な違いがなくても、そのロゴがついているだけで、その商品を買う理由になる状態」

これがトロネコが定義するブランドの定義です。
ゲーム事業に置き換えると

「その会社から発売されるというだけで、注目を集め、遊ぶきっかけが作れる状態」

とも言えます。

よって、例えば「Tシャツ」など、衣類として完成されているものでも、とある会社のロゴをつけるだけで売れるなら、ブランド力がある証拠となります。

 

まとめ

今回、ゲーム会社におけるブランドの話をしました。

スマホゲーム会社やWebサービスの会社だと、どうしても日々の売上が重要視されブランド構築という視点が抜けがちです。でも、ブランド視点で考えると、普段何気なくやっている事も、やってはいけない事だったりするものです。

短期的な売上も重要ですが、人の心を揺さぶり、共感させ、人生の記憶として生き続けるゲームというエンタメジャンルを選んでいる以上、仕事をする上では短期的、長期的視点の両方で考えられるかは重要です。

多くのゲーム会社はできていない領域ですので、ぜひ、ここに踏み込んでみてください。

というわけで、今日はここまで!!