こんにちは
マーケティングスペシャリストのトロネコです。
ところで、この記事を見つけた皆さん・・・
たぶん、お金をかけず、アイディア先行で、トレンド入りする(バズる)Twitterプロモーションのネタを探していますね?
それって下記でも書きましたが「HOW思考」なので
まずは、マーケティング戦略を最初に作るようにしましょう。
とはいえ、マーケティング戦略ができている事を前提として
今回、お金をかけず、アイディアと企画次第で、トレンド入りも目指せて、
かつゲームプロモーションとしても効果がありそうな
Twitterによる投稿プロモーションの作り方を実際の事例を使ってご紹介します。
ぶっちゃけなところ、アイディア次第でなんとでもなります。
でも、結論を先にお伝えすると
これらアイディアは「マーケティング戦略」が作れていれば
ターゲットも明確になっているはずなので精度がさらにあがります。
また、良いアイディアでも水がないところに波紋は立たないので
波紋を立てるための「ある程度のフォロワー」は事前に稼いでおく必要あります。
この2つだけできれば、
繰り返しになりますが、アイディア次第で宣伝費が少なくてもなんとかなります。
では、実際の事例を元にお話していきましょう
【目次】
・Twitterがあればティザサイト不要 ・Twitterを使った共感できるカウントダウン施策 ・フォロワーを巻き込み、ノリでRTさせる施策 |
Twitterがあればティザサイト不要
Fate Grand Orderと、チキンラーメンのひよこちゃんのコラボをご存じですか?
ある日、突然、チキンラーメンのひよこちゃんのTwitterアカウントで
下記のような「ひよこちゃんの夢」が公開されました。
最近のボクがハマっているもの、それは……Fate/Grand Order!!!最高だよ、最高すぎるよ~!いつかコラボできたらなあ。ああ~!妄想が溢れて止まらないっ! #ひよこちゃんの夢 #FGO pic.twitter.com/AolAc068LZ
— チキンラーメン ひよこちゃん (@nissin_hiyoko) July 17, 2018
ポイントは2つ
・あくまでもひよこちゃんの夢である(広告色なし)
・しかも人間味あふれる手書きである(感情に訴えかける)
結果、結構なバズを起こしたのですが
ここで言えるのが
「カッコイイデザインよりも必死感が伝わる手書きの方が伝わる」
「このTwitter投稿は、ほぼコラボ発表のティザサイトの役割を果たしている」
という2点です。
その後ティザサイトもオープンしたのですが
普通にペラ1枚のサイトを作るだけでも
制作費+サーバー費+それにかかる人件費で50~100万円は
見込んでおく必要があります。
でも、今回のひよこちゃんのTwitter投稿で
十分にティザサイトの役割を果たせているのです。
しかも、Twitterですから拡散力があるティザサイトですね。
カッコよく作りこんだサイトがダメというわけでないですが
カッコよく作りこんだサイトの目的は「情報を伝えること」ならば
Twitter投稿だって、その目的を担うことができるんじゃないか
むしろ感情に訴えかけて、拡散性のあるTwitter投稿の方が効果があるんじゃないか
という話です。
Twitterを使った共感できるカウントダウン施策
最近、話題になっている「100日後に死ぬワニ」をご存じですか?
死なんて全く意識していない元気なワニが、本人は知らないけど、100日後に死ぬことが決まっていて
それを綴った「ワニの死に対する感情や行動の変化」を描いた4コマ漫画です。(まだ未完なので今後、ワニがどのようになるのか不明ですが)
「100日後に死ぬワニ」
35日目 pic.twitter.com/SgvDXMP415— きくちゆうき (@yuukikikuchi) January 15, 2020
これを見た瞬間に思ったのは
・視聴者であるTwitterフォロワーにはドラマの結末を先に伝え
・みんながその結末を知っている状態で
・ワニの行く末をみんなで観察する
という状態はまるで「日めくりカレンダー」のようです。、
ただし、単なる「日めくりカレンダー」ではなく
みんなでワニの人生を、見守りながら
その行く末を共感する「日めくりカレンダー」です。
下記の記事でも書いていますが
「点」ではなく「線」によるプロモーション設計が 「100日後に死ぬワニ」 には盛り込まれています。
スマホアプリや家庭用ゲームでも
「発表までXXX日!」
「配信までXXX日!」
みたいなカウントダウン施策ってやったりするのですが
かっちり作り込んだ人工的なデザインのバナー投稿を行なってカウントダウンするだけです。
またTwitterを使った4コマ漫画もスマホアプリのプロモーションでは見かけますが、これも単発的で、ドラマ性、連続性はありません。
いずれも「線」を作っているようにみえて、実態は「点」による単発施策で、その投稿の前後にドラマ性、ストリー性、連続性がありません。
よって、そこには単発施策による驚きはあっても、連続性による共感の連鎖がないのです。
よって、「100日後に死ぬワニ」の企画は、ゲームの情報公開に向けたカウントダウン企画の参考にはなりそうです。
ただし冒頭でお伝えした通り「波紋を起こすための最小限の水たまり」としてのフォロワーは獲得しておくのが前提です。
フォロワーを巻き込み、ノリでRTさせる施策
Twitterでは様々なRT(リツイート)施策が行われていますが
その多くは「機械的」「強制的」にRTさせる施策か
または「金券などのモノで釣って」RTさせる施策が多いです。
その結果、RT数が集まっても
Twitterをやっている人の多くは本垢とサブ垢というように複垢(Twitterの複数アカウント)を持っているので、サブ垢でRTしてしまい、そのRT自体には価値があまりなかったりします。
RT施策の本質は本垢でRTしてもらい、RTした良質なフォロワーに情報を拡散させるところにあります。
そこでこんな投稿があります。
リツイート数でパンチ力が上がる漫画 その1 pic.twitter.com/QslfOeEMsv
— 横山了一@戦国コミケ4巻発売中 (@yokoyama_bancho) January 9, 2020
どこかで観たようなキャラクターが、ガキ大将にやり返したいから
そのパワーを集めるためにRT数をください
とフォロワーに訴えかけるオリジナル漫画です。
明らかにRTを狙っているネタなのですが
こういうネタは、ネタと分かっていても、フォロワーを「ノセてしまったもの勝ち」です。
実際に相当のRTがされていますが
まるで孫悟空が地球のみんなから元気玉を集めているかのように、フォロワーを巻き込んだ施策といえます。
ちゃんとしたバナーを作ったRT施策よりも、このように「フォロワーを巻き込み、感情に訴えかけて、わかっていてもノリでRTしてしまう」施策の方が、より多くの良質なRTを集められるというわけです。
まとめ
今回、3つほど参考になりそうな事例をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
しかし、決してHOW思考を推奨しているわけではありません。
繰り返しますが必ず、ユーザー調査やマーケティング戦略を作ってから施策検討に入るようにしましょう。
なぜなら、マーケティング戦略ができていれば、今回のようなHOW施策のアイディアを考える上でも、当たりそうな場所の範囲を絞ることができるため、施策成功の確度があがります。
そして、今回の事例をご覧頂ければわかるように、お金ではなく企画力が重要なのは明白です。
まずは「頭で考えて」
次に「どうしてもお金でなければ解決できなければ」お金をつかいましょう。
この順番が重要です。
というわけで、今回はここまで!