「現在の仕事を頑張りたい人」や「ゲームタイトルの現状整理」にも転用できます
こんにちは
マーケテイングスペシャリストのトロネコです。
ゲーム業界では転職する人も多いのですが、起業する人も結構多い業界です。
そこで今回は転職や起業をするときに使える
トロネコオリジナルの自己分析シートについてご紹介します。
これからお話する項目を半分以上、埋めることができれば
転職、起業にあたって非常に頭の中が整理されている状態であり
転職や、起業した後から何をするべきかわかるようになります。
そして転職や起業をする予定がなく
いまの仕事で頑張っている人、これからやりたいことがある人
そんな人にも、このシートを使うことで不足している部分を明確にすることができます。
ゲーム業界に限らず、あらゆる業界で使えるので
ぜひ一度、各項目を考えながら記入してみてください。
今回は次の4つのシートを用意しましたので、皆さんの現状に近いものを選んでみてください。
・【転職する前におすすめ】自己分析整理シート
・【起業する前におすすめ】会社設立整理シート
・【現職で頑張りたい人におすすめ】キャリア整理シート
記事の後半ではサンプルとして、トロネコ自身が書いた診断シートも載せていますので書き方の参考にしてみてください。
また記事の最後には
・【ゲームタイトルにもおすすめ】現状分析シート
という形での使い方も解説しています。
【転職する前におすすめ】自己分析整理シート
①どの業界で通用するスキルを持っているのか
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②いつから転職したいのか
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③どんな会社、業種に転職したいのか
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④何を転職先の会社に対して提供できるのか
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⑤どの順番で提供するのか
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⑥どうやって提供するのか
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⑦年収は幾らで提供するのか
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⑧なぜ自分自身は転職先の会社にとって必要なのか
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【起業する前におすすめ】会社設立整理シート
①誰向けのサービスなのか
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②いつサービスを提供するか
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③どこでサービスを提供するのか
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④何を提供するのか
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⑤どの順番で提供するのか
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⑥どうやって提供するのか
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⑦いくらで提供するのか
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⑧なぜそのサービスは必要なのか(世の中で価値があるのか)
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【現職で頑張りたい人におすすめ】キャリア整理シート
①いまどんな通用するスキルを持っているのか
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②いつまでこの仕事をしたいのか
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③いまの会社でどのようになりたいのか
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④いまの仕事を通して会社に対して提供できるのか
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⑤どんな順番で提供するのか
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⑥どうやって提供するのか
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⑦現在の年収は適正か、それとも不適正か
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⑧なぜ自分自身はいまの会社にとって必要なのか(存在価値があるのか?)
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診断チェックをしよう
さて、いくつの項目を埋めることができましたか?
多くの人が1/3も埋められなかったかもしれません。
それ自体は特に問題があるわけではなく、埋められない箇所があったら、時間をかけて考えてみることが重要です。
もし半分以上、埋められた人がいるなら、かなり頭の中が整理されている状態だと言えます。
また全部、埋められた人でも、頭の中で納得して埋められているかが重要です。もし納得できない状態でしたら、その項目を時間をかけて考えてみてください。
トロネコの場合「会社設立診断シート」を使ったケース
参考までにトロネコのケースを書いておきましょう。
トロネコは現在、会社設立に向けて準備中ですので、「会社設立診断シート」を使って項目を埋めてみました。
マーケティングを中心にした事業になりますので、それを踏まえて整理してみました。
①誰向けのサービスなのか
・国内海外問わずゲーム会社(パブリッシャー、デベロッパー)
・もしくはエンターテイメント系コンテンツ事業者 |
②いつサービスを提供するか
・ゲームの企画段階の「つくるマーケティング」から、発売までの「とどけるマーケティング」から、発売後の「とどけつづけるマーケティング」において提供する |
③どこでサービスを提供するのか
・ゲームやエンタメ事業のマーケティングにおける場所すべて(オンライン、オフライン) |
④何を提供するのか
・ゲーム、エンタメ事業においてマーケティングがかかわる領域において、具体的には「トロネコのゲームマーケティング100リスト」に書いてある項目すべて |
⑤どの順番で提供するのか
・プロジェクト初期から関わる場合は「トロネコのゲームマーケティング100リスト」に書いてある時系列に沿って提供
・クライアントのフェーズにあわせて順番をカスタマイズして提供も行う |
⑥どうやって提供するのか
・「つくるマーケティング」「とどけるマーケティング」「とどけつづけるマーケティング」を持って提供する(参考記事)
・戦略、戦術レベルから、具体的な施策設計、施策実行を通して提供する |
⑦いくらで提供するのか
・クライアントの課題解決、状態を踏まえて提供価格や実施工数は調整する
・月額の定額価格、もしくはスポットによる単体価格で提供する |
⑧なぜそのサービスは必要なのか(世の中で価値があるのか)
・マーケティングで、もっとゲーム業界は変えられるから
・市場状況の変化と共に、今後、マーケティングの需要はさらに高まるから |
こんな感じで埋めていくことで、
いまの現状、これからやりたいこと、成し遂げたいことを整理することができます。
下記の記事で「Will」「CAN」「MUST」の話をしましたが、今回の診断シートはこれと一緒に考えてみるのがおすすめです。
転職、起業、現状の仕事や、いまやっていることに対する整理をする上で使えますし、自分自身と向き合うことで、いまやっていること、これからやろうとしていることが本当に嘘偽りない「本音」なのか、自己診断することができます。
まとめ
実は今回の診断シートは「ゲーム事業を整理するシート」としても使えます。
過去記事でマーケティング戦略を誰でも作れるフレームワークについて解説した記事がありました。
【参考記事】【保存版】ゲーム事業におけるマーケティング戦略のつくり方(フレームワークを使った立案方法)
このフレームワークに沿っていけば、誰でもマーケティング戦略を作ることができますが、それでも難しく感じてしまう人が多いと思います。
そこで今回の診断シートを、マーケティング戦略の作成向けにカスタマイズしてみましょう。
これを埋めていくことで、マーケティング戦略を作る上での「状況整理」ができますし、もし埋められない部分が出てきたら、そこにこそ、不足している課題の存在がわかるという仕組みです。
①誰向けのゲームなのか(ターゲットユーザーやペルソナ分析)
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②いつサービスを提供するか(市場トレンドの状況把握)
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③どこでサービスを提供するのか(スマホ、家庭用、ブラウザ)
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④何を提供するのか(ゲーム内容、ジャンル、面白さ、セールスポイント)
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⑤どの順番で提供するのか(配信初動の実装コンテンツ、ゲーム運営計画)
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⑥どうやって提供するのか(ゲームの遊び方、見せ方)
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⑦いくらで提供するのか(無料か、売り切りか、マネタイズ方法と課金メニュー)
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⑧なぜそのゲームは必要なのか(このゲームの存在価値と選ばれる理由は?)
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いくつ項目を埋められましたか?
全部埋められても、マーケティング戦略が作れるわけではありませんが、適切に埋められない箇所があるなら、そこは議論が足りていないのか、そもそも考えられていない部分になるため、このままでは市場に出しても戦えない可能性がありそうです。
シート自体は10分もかからずに埋めることができると思いますので
ちょっとした空き時間に試してみてください。
というわけで、今回はここまで!