【ゲーム業界を目指す人に伝えたい4つのこと】私が20年に渡ってゲームの仕事を続けている理由

キャリア・人生

これまで20年以上に渡ってゲーム業界で仕事をしてきました。

大手のゲーム会社を渡り歩き、家庭用ゲームからスマホゲームまで様々な経験をして、現在、ゲームマーケティングを支援する会社を経営しています。

根っからのゲーム好きであり

ゲーム業界を変えていきたい、という思いに溢れています。

この想いは、これからも変わらないでしょう。

 

そんな、長いゲームの仕事の中で、ボンヤリではあるものの、わかってきた4つのことあります。

「いまゲーム業界、ゲーム会社で働いている人」

「これからゲーム業界を目指す人」

「別のゲーム会社、またはゲームとは関係ない業界に転職を考えている人」

そんな人に、長年、ゲームの仕事の最前線で働いてきたからこそわかった

伝えたい4つのことをお話します。

 

皆さんのこれからの人生における「気づき」になれば、これほど嬉しいことはありません。

①経験やスキルよりも、行動力、継続力の方が強い|未経験でも問題なし

仕事において経験やスキルは重要です。

まして就職活動や転職においても重視されます。

これは、疑問の余地がありません。

 

でも本当にそうなのでしょうか?

 

経験やスキルそのものは価値があります。資格や語学力、プログラミング能力、論理的思考力、さまざまな能力は仕事をする上での武器になります。

しかし、長年、社会人をやってきてわかったのは、

経験やスキルはとても重要だけど、それらを活かせるかは、行動力であり、行動は継続しなければ意味がないということです。

そして場面によっては、経験やスキル不足は行動力や継続力で補う事ができる

むしろ行動力や継続力は経験やスキルを凌駕する

という事がわかるようになりました。

 

でも、世の中の人の99%は行動しません。

世の中を変えたいなら、自らメディアを作り情報発信することもできます。

いまの時代は、お金をかけずともブログやyoutubeで情報発信できますし、macbookがあればゲーム開発もできます。環境による障壁はほぼないのです。スマホ1台あれば始めることもできます。

 

人生の先輩として色々な相談を受けますが、その度に私はこう答えます。

そう思うなら、とりあえず、やってみればいいじゃない

でも、相談してくる人の99%は行動しません。

 

わかりやすい例を挙げてみましょう。

先日、一緒にメディアを立ち上げよう!という話になりました。私はその日のうちにドメインとサーバーを確保してサイトを作りました。でも、立ち上げよう!といった人はその後、行動しません。

 

このような例は初めてはありません。

過去に何度も経験していますので最初から慣れていますし、過度な期待はしていません。なぜか、相談してくる人はほぼ100%の確率でその後、行動しません。本当に行動力がある人は、相談する前に行動してから、わからない事を相談してくるものです。

 

行動できない人は、どんなにやり方を丁寧に教えても、何かしら理由をつけて行動しません。

世の中の99%の人が行動しないので、いま、今日、この瞬間に行動したらあっという間に残りの1%に入れるわけです。これは凄いことですよね。

この1%に入れた時点で、大きなアドバンテージになります。

 

もちろん、経験やスキルも重要です。

だからこそ経験やスキルが伴う行動力、継続力は最強です。

経験やスキルは後天的に誰でも身につけられます。例えばマーケティングスキルなら、このサイトを一通り熟読して、どうしてもわからない事があれば「無料のカベウチ」を使って聞くこともできます。

行動力や継続力は身についた習慣みたいなものなので、「学ぶモノ」とかそういうものではなく、強い意思というか人生における覚悟みたいなものが原動力になります。

でも、年齢を重ねて経験やスキルが溜まってくると、変なもので現状に甘んじて楽な選択をしてしまいます。過去の栄光にすがったり、できない理由を並べて新しいチャレンジをしないようになります。

 

だからこそ、圧倒的な行動力、継続力は時と場合によっては、経験やスキルも凌駕します。

繰り返しますが、なぜなら世の中の99%の人は頭の中では考えていても、実際に行動できません。そして行動できた1%の人も、その多くが継続できません。

 

今は経験やスキルがなく、未経験であっても行動、継続すればチャンスはあります。もし、これを読んでいる方がゲーム業界未経験でも行動し続ける限り道は開けますし、世の中に不可能なんてないのです。

 

まずは行動しましょう!そして行動を継続しましょう!

失敗しても行動し続けることで、その先の道は成功に近づいていきます

②好きなことをやっている瞬間は最高の仕事ができる|ゲームが好きは最強の武器

好きでない人との付き合いは時間も長く感じてしまうし、雑にこなしてしまうので良い結果が出ません。一方で好きな人との付き合いは時間があっという間に過ぎていくモノです。

遊びも仕事も同じで、好きなことをやっている瞬間は最高の仕事ができます。

ゲームが好きなら、ゲーム開発や、ゲームマーケティングの仕事は楽しくて仕方ないものです。

でも世の中にはゲームがあまり好きではないけど

たまたまゲームの仕事をしているとか、ゲーム会社で働いている人もいます。

「ゲーム会社で働いているからゲームが好き」

というのは正しくありません。

あくまでも仕事として働いているだけであって、もっと良い条件があれば非ゲーム会社への転職も迷わない人も多いのです。

 

でも、ゲーム事業においてもっとも重要なことは

・ゲームが好きで、ユーザー視点で物事が語る事ができる

・その上で客観的にゲームの面白さ、ゲームの伝え方を分析実行できる

ここにあります。

 

ゲームが好きでない人、好きでないのでゲームをしない人、人生の中でゲームをしてこなかった人がゲームユーザーの視点でゲーム事業をまわせるはずがありません。

仕事上、ゲームをしなければならないので仕方なくゲームをやっている人も結果はついてきにくいのです。

厳密にはゲームを好きでない人でも、ゲームで成功を収められた時代もありましたが、スマホゲームが家庭用ゲーム並みに成熟化して、それでいながらスマホの普及で多くの人が日常的にゲームを遊ぶようになった現在においては、げーむ事業で結果を出しにくくなっています。

 

とはいえげーむ業界で、ゲームマニアが優遇されるということではありません。

・ゲームが好きで、ユーザー視点で物事が語る事ができる

・その上で客観的にゲームの面白さ、ゲームの伝え方を分析実行できる

この2つのセットが重要です。

 

でも、出発点は「ゲームが好き」という点は変わりません。

だからこそ、

「ゲームが好きは最強の武器」になります。

「ゲームが好き」それだけで、ゲームの仕事をする上で大きなアドバンテージです。

 

③ゲームの仕事がしたいのに、ゲームの仕事ができない人生は不幸|自分に嘘をつかない

それまでゲームのプロデューサーをやっていた人が社内の人事異動によって

全く別の仕事をすることになってしまった。

ゲーム関連の仕事ならまだしも、ゲームとは全然関係ない事業をやることになった。

 

・会社員である以上、どんな仕事でもこなしていかなければならい

・給料をもらうためには、我慢も必要

 

これは理解できる話です。

でも、自分自身がゲームを作りたくてゲーム会社で働いているのに、それができないほど不幸なことはありません。

もし、ここで我慢ができるなら、実は本気でゲームの仕事をしたい!と思っていなかったのかも知れません。それならば、それでもいいと思うのです。

 

しかし、ゲームの仕事をしたいのに我慢しながら別の仕事をしている

しかも、ゲームのプロデューサーまでしていたのに、今は別の仕事に甘んじている

これは歳をとって最終的に人生を振り返った時に必ず後悔します。

 

もし、心の底からゲームの仕事をしたいなら

自分に嘘をつくのはやめましょう。

④人生にはお金よりも大切なことがある|人生は一度きり

20代、30代の頃は「お金」が人生における優先順位が高く「お金」で物事を判断しがちです。

でも年齢を重ねると

・「お金」はそれほど重要ではない。最低限あれば生きていける

・時間や経験は「お金」で買えない

・元気に動ける人生の残り時間は限られている

といった事に気づいてきます。

別にこれらは特別な発見ではなく、年齢を重ねることで我々の先輩たちも感じてきた、ごく当たり前の事実なのです。

でも若い時って目の前に見える「いま」が人生の全てであり、「遠い未来」は実感しにくいものです。

人生は一度きりです。

最後に

今回、次の4つのことについてお話してきました。

・経験やスキルよりも、行動力、継続力の方が強い|未経験でも問題なし

・好きなことをやっている瞬間は最高の仕事ができる|ゲームが好きは最強の武器

・ゲームの仕事がしたいのに、ゲームの仕事ができない人生は不幸|自分に嘘をつかない

・人生にはお金よりも大切なことがある|人生は一度きり

 

この4つが「ゲーム業界で働く人」に伝わるといいな、と思います。なぜなら、これを知っておくと「ゲームの仕事に対する姿勢」や、「人生における大切なこと」に気づけるからです。

もし、現状に課題があるなら環境を変えてみるのもいいですし、ゲーム会社への転職を目指すのもいいと思います。