【中途/新卒/第二新卒】ゲーム業界に就職転職する7つの方法(未経験でもチャンスあり)
「ゲーム業界で働きたい!」
「あのゲーム会社で働きたい!」
「どうすればゲーム業界に就職・転職できるの?」
実際にこんな質問をよく受けます。
そこで今回はゲーム業界への就職や転職を目指す人に向けた内容になります。
実際ゲーム業界を渡り歩いてきた経験を踏まえた上で、どうすればゲーム業界への転職就職へ近づけるのか、その方法についてお話します。
ゲーム業界に転職就職する7つの方法
ゲーム業界に転職就職する方法として、今回は7つの方法をご紹介します。いずれも難易度の違いはあるものの、いずれもゲーム業界への就職には有効な手段です。
どうしてもゲーム業界で働きたい方の参考になれば幸いです。
①普通に大学を卒業して新卒で入社する
大手のゲーム会社の多くは上場企業です。
よってゲーム会社としてではなく、大手上場企業に入社するための一般的な方法を使うことで入社することができます。
つまり
「大学を卒業して、普通の新卒として応募して入社する」
という一般的な方法です。
プログラマーやデザイナーとしてのスキルが未達でも、一般的な新卒としての能力を高めることで入社の可能性は広がるというわけです。
よって、どうしてもゲーム会社に入社したいなら、
大学に入って、勉強して、優秀な成績を収めて普通に就職活動をすることが最も近道かもしれません。
ここでのポイントはとにかく入社することに焦点を当てています。
もし、これを読んでいる方がクリエイター的なスキルがなくても総合職、営業職でゲーム会社に入社することはできますし、一度、入社してしまえば、社内で部署移動することで将来、ゲーム開発に関わるチャンスもあります。
もちろんゲームの専門学校を卒業してゲーム会社に入社する方法もあります。
②作品を売り込んで転職・就職する
自分でゲームを作ってしまい、それをゲーム会社に売り込む
という方法は新卒、中途を問わずゲーム会社への転職・就職の近道です。
最近はインディーズクリエイターも増えていますが、ノートPCがあれば、スマホゲームを開発してアプリストアで世界に向けて配信することができます。
さらに自作したゲームをTwitter、Youtubeなどで発信することでゲーム会社の目に触れるチャンスもあります。
ゲームに限らずグラフィック、サウンドなどゲーム周辺職種についてもSNSやブログを使って発信することでゲーム業界への道を開くことができます。
③ゲーム業界と関係ない異業種からゲーム会社に転職する
実はゲーム会社に中途入社する人の多くは同じゲーム会社からの転職かというと、決してそうではありません。
広告代理店、コンサルティング会社、ゲームとは関係ないIT企業など、様々な業界から転職してくる人がむしろ多いのです。
特にマーケティングや宣伝プロモーションについては非ゲーム業界からの転職も多く、ゲーム会社によっては、むしろ同じゲーム業界から転職してくる人が少ないくらいです。
実際のところゲーム会社の宣伝マーケティング部門の全員が非ゲーム業界からの出身者というケースもあります。
よって、新卒で就職活動をしていた際に、ゲーム会社に入社したかったけど新卒では入社が叶わなかった人は、まずIT企業や広告代理店に就職してから、そこで専門スキルを身につけて数年後にゲーム会社を目指すのも全然アリなのです。
ちなみにIT企業、広告代理店というと大手の会社をイメージするかもしれませんが、中小の無名の会社でもゲーム業界への転職のチャンスはあります。
あのゲーム会社に入りたいために、あえてIT企業に転職して一度挟んでからゲーム業界への転職を目指す、というのもゲーム業界で働く方法としては有効です。
④ゲーム業界に近い業界からゲーム業界を目指す
ゲーム業界に近い業界からゲーム会社を目指すのも方法としては有効な手段です。
例えば出版社、アニメ関連会社、映像制作会社、レコード会社などがあげられます。最近はゲーム会社も、ゲーム周辺が多様化していますので、ゲーム事業と接点がありそうな業界から攻めるのもアリです。
大手ゲーム会社に入りたくても入れなかった場合、ゲーム開発やゲーム事業に何かしら接点がありそうな業界で働くことで、ゲーム業界への転職のチャンスを未来に残すことはできます。
⑤ネットを使ってゲーム会社にアピールする
ゲーム業界では満遍なく仕事ができる人も重宝されますが、その一方で何か一点突破で圧倒的なスキルを持っている人は、さらに評価される傾向があります。
たとえばマーケティングスキルがある、歌がうまい、絵が上手い
といった、他の人とは違う、一点突破のスキルはなんでも武器になりえるのです。
最近はゲーム会社でも、SNSマーケティングが重要となっていますので、例えばyoutuberとして一定のフォロワーを獲得しているような人も一点突破としての武器になりえます。
youtuberとして100万人のフォロワーはいなくても
1万人、いや1000人いるだけでも十分武器になるのです。
なぜなら、それだけのフォロワーを獲得した経験はゲーム会社のプロモーションを実行する上で大きな価値があるからです。
ちなみにyoutubeで収益申請を出せる直近12ヶ月の再生時間が4000時間、登録者1000人ですから、これをクリアするだけでも、ちょっとした武器になります
youtuberに限らず、どうしてもゲーム会社に就職したいなら、他の人にはない圧倒的な強みや武器がないか自己分析をしてみて下さい。
それが、もしニッチであっても、特定の分野で圧倒的であればあるほど大きな武器になります。
⑥知り合いを通して転職する
ゲーム業界は非常に狭い業界です。
ちょっと歩けば、すぐに知り合いの知り合いに遭遇します。
一緒に働いていた人が転職先の会社でばったり出会うなんてことも普通にありますし、共通の知人で繋がっている人と会うことは日常茶飯事です。
ゆえにゲーム業界の転職や就職においては、知り合いを通じたコネクション入社が多いのも事実です。
コネクション入社についてはメリット、デメリットがありますので一概におすすめはできないのですが、どうしてもお目当のゲーム会社に入社したいなら、知り合いを通じた転職は有効な手段です。
もし、ゲーム業界の知り合いがいないなら、まず人脈を広げつつ、皆さんの魅力を知ってもらうことから始めるのもありです。一見、ゲーム業界と関係ない知り合いでも
「ゲーム業界に興味があることを言葉で発信し続ける」
「あらゆる仕事仲間に対して手を抜かず全力で仕事を遂行する」
これだけでも道はひらけます。
⑦アルバイトや派遣社員で入社する
ゲーム会社への就職の道がなかなか見えない場合、アルバイトや派遣でお目当のゲーム会社に入ってしまう、という方法もあります。
「まずはアルバイトや派遣で入社して圧倒的な結果とパフォーマンスを出す」
それだけでゲーム会社からの注目を集めることができます。
なぜならゲーム会社の正社員だからといって、必ずしも仕事ができるとは限らず、むしろ正社員のポジションに甘えている人も多いからです。
なぜ、こんな人が正社員で
なぜ、こんな優秀な人がアルバイトなのか
ということはあります。
ただしアルバイトや派遣社員から正社員を目指すのは結構な努力が必要です。よって、このルートからゲーム会社への就職を目指すならば、
正社員を遥かに凌駕する圧倒的なパフォーマンスを残す覚悟が必要です。
でも、不可能なんて世の中にありません。
可能性は十分にありますし、実際にアルバイトからゲーム会社の社員になってプロデューサーになった人もいます。
自分で直接売り込むか、転職サービス・転職エージェントを利用するか
世の中には本当にいろいろな人がいます。
例えばゲーム会社に直接、職務経歴書を持って売り込む人もいます。
日本ではあまり見かけませんが、海外では個人による企業への直接的な売り込みは普通です。
よって、圧倒的な強みや武器を持っているなら
ゲーム会社の大代表の連絡先に直接、履歴書と職務経歴書などを売り込むのはアリです。
一方で、自分を売り込むほどの営業力がない
という人は皆さんに代わってゲーム会社に売り込んでくれる優秀な営業マンである「転職サービスや転職エージェント」を利用しましょう。
ゲーム業界への転職就職はタイミングが重要
ところでゲーム業界への転職就職はタイミングが非常に重要です。
景気の変動や、ゲーム業界のトレンドの変化によって必要とされる人材や、人材の流動が頻繁に起こるからです。
例えば、どうしても入社したいゲーム会社があったとします。
いまエントリーをしても不採用だったけど、3ヶ月後だったら採用の可能性があった
というケースが実際にありえるからです。
よって希望するゲーム会社の情報を収集しながら、動くタイミングを見極めるのもゲーム会社への就職を成功させる上での大きなポイントです。
タイミングの取り方としてはは、常に業界をウォッチし続けながらの情報収集が重要です。情報収集はネットでもできますが、ネットで得られる情報はあくまでも一般向けの情報に限られてしまいます。
一方で、転職エージェントを使うことで一般にまだ落ちていないような情報も収集することができます。これが転職エージェントを使うメリットのひとつでもあるのです。
希望の職種でなくてもゲーム会社に入ってしまえばチャンスあり
希望するゲーム会社のゲームクリエイターになりたいけど、ゲームクリエイターの募集枠がない、または自分自身のクリエイターとしての能力が不足している・・・・
そのような場合、多くの人は諦めてしまうかもしれません。
しかし、希望の職種ではなくても、そのゲーム会社に入ってしまえばいくらでもチャンスはあります。
ゲームクリエイターとしての募集はなくてもWebマーケティングは募集しているのでそこから入ってしまう。入社してしまえば、あとは努力次第で道はなんとでも開ける
というのは事実です。
実際にゲームクリエイターで入社しなかった人が、その後、ゲームプロデューサーを任されるケースも普通にあるからです。
ゲーム会社では一般常識を持った人が重宝される
「挨拶ができる」
「ごめんなさい、ありがとう、が言える」
「コミュニケーションが普通にできる」
社会人として当たり前のことが、ちゃんとできるだけでゲーム会社では重宝されます。
なぜなら、当たり前のことができない人も多いからです。
「報連相(報告、連絡、相談)ができる」
「自己中心的ではなく、論理思考の元で物事を判断できる」
「周囲に対してリスペクトを持って接することができる」
これらも社会人にとっては当たり前のことです。
でも、できない人が多いのは事実です。
初心を忘れず、誠実であること
人として間違ったことはしない
これだけでも武器になります。
なぜなら結局のところ、人を採用するかしないか、
能力的な部分もありますが、それ以上に重要なのは
「その人と一緒に働きたいかどうか」
ここが最終判断に大きく関わってくるからです。
ゲーム好きはゲーム業界転職の大きな武器になる
最後にひとつだけゲーム業界を目指している皆さんのヒントになるお話しをしましょう。それは
「ゲーム会社で働いている人が必ずしもゲーム好きかというと、残念ながら決してそうではない」
ということです。
ゲーム会社でマーケティングの仕事をしているけど
ゲームは好きではないし、PS4も持っていないし、仕事で関わりがある担当ゲームしかプレイしない。
つまり「ビジネス上のゲーム好き」もたくさんいます。
そういう人はゲームユーザーの視点でゲームを見ることはできないので、ユーザーとの間に大きな認識のギャップを抱えた上で、ごまかしながらゲーム会社で働いていたりします。
実際に、私もゲームマーケティングの仕事を20年間してきましたが、本当にゲームが好きなマーケターは少なく「ビジネス上の自称ゲーム好き」という人が多かったのは事実です。
ゆえに、ゲームを愛し、人生をかけている本物のゲームクリエイターと噛み合わないマーケターも多く、ここから生まれるすれ違いや摩擦もゲーム事業がうまくいかない原因のひとつとしてあげられます。
このような状況ですから
本当にゲーム好きな人はゲーム業界の転職においては大きな武器になります
ただのゲーム好きなら誰でもゲーム会社に就職できるというわけではありませんが、度を超えた、本物のゲーム好きなら、それ自体は大きな武器になりえるのでチャンスが広がります。
まとめ
実際のところ私も新卒ではゲーム業界とは関係ないIT業界で働いていました。
しかし、ゲーム業界に諦めきれなかったゆえに、IT業界で学んだスキルを元にゲーム業界への転職しました。それから20年間ずっとゲーム業界でマーケティングをやっています。
不可能なんてないですし、諦めなければ道は開けます。
ですから、いまはゲーム業界とは全く無縁の業界で働いていたとしても、諦めずに努力し続けることで、憧れのあのゲーム会社に入社することも不可能ではありません。